2011年10月31日月曜日

10月末日

10月とともに、クールビズも終了。
さすがにこのところ気候は爽やかで、少なくとも戸外では気持ちよくジャケットを羽織っていられる。
明日から、久しぶりにネクタイを着用することも多くなる。

11月は勝負どころだ。
さぁ、気を引き締めて秋の陣に臨もう。

2011年10月26日水曜日

東京

今日の午前中は、汐留の某社、27階の会議室にいた。
東京タワーのほうに向いた2面ガラス張りの会議室。
きれいな秋晴れの日だけあって、絶景だった。

見渡す限りのビル群。林立というより森立。(こんな言葉はないだろうけれど・・)
あらためて東京の大きさを感じた。

これだけのビルがあって、数えきれないほどの会社があって。
会社があれば、その数だけ人材マネジメントニーズがあって。
われわれのビジネスの可能性をもう一度心に刻んだ。


さて、高層ビルからの風景、で思い出した。
7−8年前、ドイツのBosch本社を往訪したことがある。
シュトゥットガルトの駅からタクシーで30分くらいだっただろうか。
タクシーで、といっても時速百数十キロでかっ飛ばして、なので、それなりの距離だ。

Boschの本社、高層ビル最上階、やはりガラス張りの会議室。
そのガラスの向こうに広がっていたのは、見渡す限りの「黒い森」。

すさまじい景色だった。
視界180度、見えるものは文字通り、「黒い森」だけ。
人工物は一切何もない。


まるで正反対、好対照のような。
それでいて、どちらも底知れぬパワーを感じさせるという意味では、似ているような。

2011年10月19日水曜日

inspired

昨日、今日と二日連続でインスパイアされた。
仕事上でずっと頭に引っかかっていたテーマがふたつあったのだが、ひとつは昨日、もうひとつは今日、それぞれの解決の青図が脳裏に浮かんだ。

「閃く」一瞬鋭く光ること。
アイディアが浮かぶことを電球が灯る絵で表すことも多いが、その感覚はよく分かる。
何かに触発されて、一瞬、頭の中に図が見えて、視界が明るくなる。

インスパイアされる、inspiredという表現も好きだ。しっくりくる。
おそらく、何の問題意識もなく、ただボヤッとしているだけでは、インスパイアされることはない。
バックグラウンドで動くプログラムのように、何をしているときでも、その問題を頭の片隅で考え続け、アンテナを張っていればこそ、肝心な「何か」に反応できる。それが、触発されるということであるように思う。

インスパイアされるかどうかは、その機会を得る「運」も大事だが、けっして運だけではない。おそらくインスパイアされるべくして、インスパイアされる。
そんな気がする。

2011年10月18日火曜日

企画書の書き方

企画書の書き方には、いろいろな流儀があると思う。
僕は21年前に、コンサルティングの師匠・故H師から、企画書の書き方を教わった。
故H師曰く、「コンサルティング企画書は『ニーズの確認と解釈』という項目から始めよ。」
クライアント企業はどのような業種・業態、戦略、風土の会社か。
クライアントが、解決すべき課題と考えているものは何か。そして、真に解決すべき課題は何か。
クライアントが解決すべき課題と考えているものと、真に解決すべき課題とは、必ずしも同じとは限らない。
それを的確に捉えて提示することができれば、コンサルティングの目的の半分くらいは成し遂げたようなものだ、と。
コンサルタントの腕は、企画書の『ニーズの確認と解釈』を読めば、だいたい分かる、と。

もちろん、課題を正確に把握し定義しただけでは足りず、その課題をどうやって解決するかを提案しなければならないわけだが、まずは、課題把握なくして課題解決などありえない。
その意味で、故H師の指摘はもっともで、課題把握は力量差がでやすい部分であることも確かだ。

今はコンサルティングの世界でもRFPを提示されることが増えてきたようだが、昔は、なんのドキュメントもなしに初対面のクライアントと1時間くらい雑談!?をして、企画書を書き、コンペに臨む、というのが普通だった。
クライアントからいかに情報を引き出すかというインタビュー技術が問われる側面もあるものの、契約成立まではあまり情報を出さないという方針の場合、あるいは、そもそも必要情報が整理されていない場合なども珍しくはなく、たいていの場合は、クライアントの言葉をファクツとコメントに切り分け、その会社がおかれている背景を踏まえて、真の課題把握に向けて推論を組み立てることになる。


今は人事コンサルティングとは少々毛色がちがうIT系の企画書を出す立場にいるわけだが、だんだんと、基本は変わらないなぁと思えてきた。

2011年10月16日日曜日

多分、本末転倒、ではない

昨日は水泳仲間との懇親会に参加。
いつものように皆でガシガシ泳いだ後、19時からチーズフォンデュで宴会スタート。
22時過ぎ。電車で一駅移動し二次会のカラオケへ。
日付も変わり、そろそろ帰ろうかな、と思ったのだが、次はタクシーで駅から離れた飲み屋へ移動。なぜかどんどん自宅から離れていく。
結局、それなりに!?遅い時間まで飲んで、タクシーで帰宅。

基本的に、健康のためにジムに通っているわけだが、この日ばかりは健康に過ごしたのやらそうでないやら。
まぁ、仕事とは違った人間関係の中、これはこれで楽しく過ごしたので、精神的健康には大きく貢献しているはずだ。きっと。
そもそも、健康で体力がなければ、こんなに飲めないよね。

顧客、仕事のパートナー、同僚、学生時代の友人、前職の友人、水泳仲間、その他いろいろ。毎日、飲む相手には事欠かない。
僕も50を超えているので、そろそろ肝臓を労らなければとも思うけれど。なかなか実践は難しい。

2011年10月12日水曜日

たとえば目標管理

目標設定対象外の仕事をやりたがらない、目標値を低く抑えたがる・・等々、
いわゆる「成果主義の弊害」と呼ばれるものの大半は、目標管理がらみのものだ。
制度設計に問題がある場合も多いのだが、やはり、人事評価のための目標管理、という位置づけにあるうちは、抜本解決は難しい。
目標管理は人事評価のために行うわけではない。目標管理はマネジメントそのものだ。
制度設計をどう行うか、ということについては、以前、労政時報に詳しく書いている(http://www.sci-consulting.co.jp/company/images/profile3.pdf)ので、そちらをご覧いただくとして、目標管理を目標管理本来の目的に沿ったものにするためには、少なくとも次のことができなくてはならない。

1)組織目標を下位組織やメンバーにカスケードする。
2)組織目標を必要な範囲に開示する。
3)アクションプランの進捗管理をする。

人事評価のためであればそこまでやらなくても・・ ということになるが、社員を戦略に向けて統合するためには、上記は不可欠だ。
SmartCompanyの目標管理モジュールは、それらの機能をカバーしている。
もちろん、人事評価に使えることは言うまでもない。

2011年10月10日月曜日

たとえば人事考課

スマートカンパニーのセールスポイントは、大きく二つある。
ひとつは人材マネジメント業務の効率化。これは、かねてからわれわれが得意としていた分野だ。スマートカンパニーは、もともとワークフロー系の人材マネジメント業務には滅法強い。
もうひとつが、今回大幅な強化を図っている、要員計画、キャリア開発などの人材戦略系の機能だ。この人材戦略系のモジュールは、おそらく、多くの企業に対して人材マネジメントのあるべき姿を示唆するものになる。

人材戦略系モジュールのコンセプトは、いましばらく内緒!?にしておくとして、今日は人材マネジメント業務効率化系の話をしよう。

たとえば、人事考課。
毎年定期的に繰り返される、その意味で、人事考課は人材マネジメントの定例業務だ。
定例業務とはいえ、きわめて重要かつ煩雑な業務であることはいうまでもない。
営業実感では、人事考課がシステム化されている会社の割合はさほど高くないように思う。大企業でも紙ベース、Excelベースでの処理が珍しくないが、システム化されている場合でも、その程度は知れている。
たとえば、期中に被考課者や考課者が異動するケース、あるいは、所属部門の業務の他に複数のプロジェクト業務を兼務しているケース。どこの会社でも当たり前にある(けっして例外ではない)このようなケース。
どうやら、これらを普通に処理できるシステムはほとんどないらしい。
当然、スマートカンパニーはそれらをカバーしている。
そうでなくては、とても人事考課をシステム化している、などとは言えない。

2011年10月7日金曜日

TMS(タレントマネジメントシステム)、本格的な人材マネジメントシステムの時代へ

人材マネジメントシステム市場が面白くなってきている。
というか、ようやくわが国に本格的人材マネジメントシステム市場が形成されつつある、というべきなのかもしれない。

このところTMS、タレントマネジメントシステムを標榜するアメリカ製のソフトウェアの日本上陸が目立っている。
われわれにとっては、実にありがたいことだ。
日本の既存人事情報システムは給与計算、勤怠管理、人事発令といった定型業務処理に軸足をおいたものがほとんどで、お世辞にも人材マネジメントシステム、TMSという立ち位置ではない。
昨今の外資系ベンダーの日本進出のおかげで、人材マネジメント系システムの必要性や認知度が高まりつつある。

ありがたい、といった理由はそれだけではない。
人材マネジメントのあり方は各国の法令や雇用慣行に大きく制約を受ける。
たとえば、いわゆる終身雇用慣行を基本とする日本とEmployment At Willをベースとする国とでは、人材マネジメントのあり方が根本的に異なる。採用然り、解雇然り。当然、根っこが異なるため評価や処遇の論理が異なる。
正直なところ、輸入ものシステムの日本企業への適応度は高くないと考えている。
われわれの本領発揮の機会が来た。

SmartCompany スマートカンパニーが本来志向していた、人材マネジメントシステムとしての持ち味で勝負できる環境が整ってきた。
機能強化も着々と進んでいる。
もう少しでお披露目できる。
楽しみだ。

2011年10月5日水曜日

コンフォートビズ提唱

今週に入って、朝の通勤電車が混んでいる。乗客3割増!?といった感じ。
10月になって学校の後期が始まったなどということもあるかもしれないが、それだけでいきなりこれほど乗客が増えるとは思えない。
やはり、節電対策の輪番休業や時差出勤が終了し、通常の出勤体制に戻ったから、ということだろうか。
そういえば、今年の夏の通勤事情はどうなることやらと心配していたが、終わってみると、以前より電車が空いていて楽に通勤できたくらいだった。
久々の本格的通勤ラッシュはキツイ。外気はひんやりしているのに、社内では汗だくになってしまう。
輪番休業や時差通勤は、夏の間だけといわず、恒常的社会システムとして大いに検討の余地があると思う。

外気がひんやり、といえば、10月中はクールビズという会社が多いと思うが、さすがに勤め人もジャケット着用の人のほうが多くなっている。ネクタイを締めている人もそれなりに目につく。
ネクタイはともかくとして、ジャケット着用の理由は、当然、シャツだけでは寒いから、ということだろう。

スーツでは暑いからクールビズ、寒いからウォームビズ、日本のビジネス社会では、そうでも言わないことにはスーツにネクタイの呪縛から逃れられない、というのは分かる。それはそれで、必要なステップなのだと思う。
しかし、もうそろそろ、1年を通じて各人がそれぞれに快適な格好で仕事をする、「コンフォートビズ」という発想でもよいのではないだろうか。

ジャケットはいいとして、たとえばネクタイは仕事に必要なんだろうか。
僕も30年近く、基本的にはネクタイを締める生活をしてきているが、いまだに好きになれない。少なくとも、僕には快適とは言いがたい。

ネクタイの効用?
礼儀正しい!?気が引き締まる!?
実際にそうなのかもしれないし、そう見せたいだけかもしれないし。

2011年10月4日火曜日

気が利かない

仕事でも私生活でも「気が利かないなぁ」と感じることが度々ある。
もしかすると僕はこの手のことに過敏なのかもしれない。

気が利かない、とはどういうことか。
たとえば、人の立場でモノを考える気がない。
あるいは、人の立場でモノを考える想像力がない。
前者は確信犯で後者は鈍感。質的にはかなり異なるが、似たような結果を引き起こす。

私生活はともかく、仕事の場合は「気を配る」ことは義務だ。仕事そのものと言ってよい。
少々きつい言い方をすれば、「気」がなければ職務怠慢だし、「想像力」がないのであれば能力不足だ。
いずれにしても誉められたものではない。

「気の利かなさ」に遭遇したときに、どうするか。
もちろん、誰が何に対して気が利かないのかなどにもよるが、少なくとも仕事上の出来事であれば、きちんと指摘するのが筋だろう。

自分が「気が利く」人間であるかどうかは、さておくとしても。