今日、営業で伺ったお客様、
「つい先日、人事部に異動になったばかりで・・」とおっしゃっていた。
別に珍しくはない。
むしろ「私は入社以来、人事部一筋で・・」という方のほうが少なくなっている。あくまで僕の現場感覚にすぎないが、人事担当役員、人事部長だけでなく人事企画担当のようなポストでも、人事プロパーというよりは、営業会社であれば営業職出身、技術会社であれば技術職出身というように、その会社のメイン職種出身の方が就くケースが圧倒的に増えているように思う。
昔は、ずっと人事部育ちという方も大勢いらっしゃったが、やはりそういう時代ではない。
これは最近の話ということではなく、僕の20年の人事コンサル生活を振り返ると、人事プロパーの人事部長が当たり前だったのは、せいぜい最初の5年くらいだろうか。
人事制度の設計などになるとテクニカルな要素も多いが、もっとも大切なことは制度の設計テクニックではなく、わが社にはどんな人材が必要か、どうやって育てていくか、ということについて、方針やコンセプトを打ち出し、それにそった判断をするということだ。
それができるということと、人事プロパーであることとは、まったくと言っていいほど関係がない。
むしろ人事部仕事をしているよりは、その会社のメイン職種を担当しているほうが、答えに辿りつく確率が高い。
管理、という視点は必要だが、ある面それ以上に、事業、という視点の重さが増しているように思う。
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