たいていの人は帰りの電車で居眠りをして乗り過ごした経験があると思う。それでは反対に、一駅早く降りてしまう人はいるだろうか?しかも、朝や昼、寝ているわけでも酔っているわけでもないのに。
そんなヘンな人はいないだろうといいたいところだが、実は、僕は何度かその経験がある。というか、多いときは月に2-3回、本来降りるべき駅の一駅手前でうっかり降りてしまうことがある。
状況は決まっていて、たいてい朝。乗り慣れた路線の見慣れた駅が多い。よくあるパターンとしては、前のオフィスは半蔵門線半蔵門駅が最寄りだったのだが、朝の通勤時に、つい一駅手前の永田町で降りてしまうのだ。
その一部始終は、こんな具合だ。
電車の中で考えごとをしていて、永田町というアナウンスがあり、ドアが開く。
永田町に着いたな、降りるのは次だ、と認識して、先ほど中断した考えごとに戻る。
考えごとに何らかの結論を得て、現実の状況に戻る。
そのときにドアが開いていると、ああ半蔵門に着いたのか、降りなきゃ、という気分になって、電車を降りてしまうのだ。
ひどい時は、車両の中ほどに乗っていて人ごみを掻き分け、やっと降りたと思ったら、まだ永田町じゃないか!!と、自分の馬鹿さ加減にあきれることになる。
おそらく一つの駅でドアが開いている時間はせいぜい1分くらいではないかと思うが、その間に先に書いた一連のできごとが起こる。ということは、中断した考えごとに戻ってから何らかの結論を得て現実復帰するまで、実際には数十秒間。僕はその数十秒間、周囲のことがまったく見えていなくて、我に戻ったときにドアが開いていると、ああ考えごとをしている間に一駅進んだのかと勘違いしてしまい、電車を降りてしまうというわけだ。
さきほど、知人のブログで時間の話を読んで、この奇癖?!を思い出したのだが、時間論には興味深いものが多い。ただ、少々難しすぎて、よく分からないというのが正直なところだろうか。
僕の奇癖については、高回転で濃縮してモノを考えている証拠!であればいいんだけれど。ただぼんやりしているだけかも。
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