2011年1月18日火曜日

小さい会社なので自社の社員のことは知っている?

人事部の方が「うちは数百人の小さい会社なので、社員のことは大体分かっています」とおっしゃることも多い。今日も往訪先でその話題が出た。
だが、この「分かっている」というレベルが曲者だ。一口に分かっているといっても、その人の今を「目で見て把握しているレベル」、今どうしているかを知っているわけではないけれど「イメージ(顔と名前、プラスα)が分かるレベル」、そして、実際にあったこともなく「学歴、勤続年数、所属暦などの人事データだけ分かっているレベル」の3つに分かれる。
これについてはHPのマネジメントコンセプト「人材重視とは」のページで詳しく解説しているのでそちらを見ていただくとして、この話でよく質問されるのが、「目で把握できるのは何人くらいまでですか?」ということだ。

これはあくまで僕の経験的判断であまり当てにならないが、たとえば小学校・中学校・高校とも1クラスは30数人からせいぜい40人くらいで編成されている。学校は、教師の目の前に生徒が座っているし、必要に応じて試験を行うこともできる。
いわば、人を把握する上でかなり恵まれた環境下でも、それくらいの人数までが適正規模ということだろう。会社のように、全員が常時目の前に座っているわけではない、という状況では、おそらく把握できる人数はそれより少なくなる。

次の「人のイメージを把握しているレベル」は、個人の能力や関心?によって相当開きがあるのではないか。バーのママやホテルのドアマンで2000人分かる、という人もいるようだが、普通はせいぜい数百人、それも実際にはかなり難しいように思う。
特別に自分が関心がある分野、たとえばミュージシャンやスポーツ選手の顔と名前を覚えるのとは違って、たまたま同じ場所に居合わせた人をどれくらい把握できるか、ということで、たとえば、みなさんの高校の同窓生のうちで顔と名前、大体の性格が分かる人が何人いるか、という状況に近い。

僕の高校の同窓生は、たぶん300人くらいだったと思うが、分かるのが半分弱?!あまり学校が好きではなかったというのもあるが、僕には人を覚える適性がないのかも。

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